日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

第二次選考のまえに:健康診断など

 書類審査に通過しますと、その通知メールにはいくつか添付ファイルがあり、面接を受ける前にそれらの書類を提出する必要があります。

 ここで送るのは、健康診断書と和文・英文履歴書の2種類です。

 

 まず健康診断書ですが、フォーマットに記載された項目の診断を受けることが求められます。従って、添付されたフォーマットを印刷して病院へもっていき、直接その用紙に記入してもらう、という形になります。といっても項目はスタンダードで、身長体重、視力、聴力、あとは諸血液検査といったところです。

 場所にもよるのかもしれませんが、健康診断というのは項目ごとに料金が決まっていて、例えば視力検査が〇〇円で聴力検査が〇〇円、のように足し算で合計料金が決められるようです(見た感じ、1項目1000円とかでした)。僕は合計18,000円とられました……。

 僕は家の近くの小さなクリニックに行ってお願いしました。これは完全に余談ですが、そのクリニックの診断が結構いい加減で閉口してしまいました。というのも、僕は血液型についてはすでに証明書を持っていましたので、その分の料金は浮いてもよいはずだったのですが、先生が「イヤ、いちおう私の名前で診断を出しますので、こちらでお調べしませんと」と言うのです。まあ、そういうこともあるだろうとここは納得したのですが、そんなこと言った割に視力検査は適当でした。僕は常に眼鏡を使っていて、裸眼では0.1もないような視力なのですが、検査は矯正視力(つまり眼鏡をかけた状態での視力)だけなされました。その後に待合室で待っていると、看護師が来て「あの、やっぱり裸眼での視力も記入しなきゃいけないようなんですが、眼鏡外した視力はどれくらいですか?」と口頭で尋ねてきました。「0.1に満たないことは確かですが、細かくは覚えていません」と言ったところ、返ってきた診断書には0.1と記入されていました。そんな程度の「診断書」なら血液型も別に確認だけでよかったのではないかと思いましたが、ここには二度と行かないので問題ありません。2日で結果が返ってきまして、見たところLDLコレステロールが基準値を超えていました……。そんなに食生活が乱れているつもりはないのですが、不可思議です。

 

 閑話休題*1。和文・英文履歴書はそんなに煩雑なものではなく、学歴とか職歴、日本語教授歴とかに加えて、現地で使えそうな趣味・特技なんかを書くだけのものです。和文・英文ともに記入例も添付されているので、記入する英語にもそんなに困りません。

 趣味・特技といわれて少し悩みましたが、僕は「剣道」と「フルート」を書きました。前者は中学時代と高校時代に少しとで続けていて、いちおう二段を持っているので日本文化紹介にはよいかも、という感じで書き、後者は5才から高校卒業まで続けていて、音楽を通じた交流ができるかも、と書きました。両方ともですが、現在に至るまでちゃんと続いていないのがちょっと心許なかったですが、これくらいしかネタがなかったので……。

 さらに悩ましいのが、記入例にかかれている「国際花子」さんのスペックが異常に高かったことです。趣味・特技の欄には、以下のような例が書かれていました。

よさこい:10年間よさこいを練習しています。生徒に教えて一緒に踊ることができます。

折り紙:100種類の折り紙作品を作ることができます。

簿記1級:会社の問題を会計的な観点から分析することができます。

簿記の1級がパートナーズで役立つかどうかはともかく、よさこいと折り紙なんて、文化交流としては完璧です。chihariroは悲しいかな、折り紙が大の苦手で、先だってようやくツルの折り方を習得したところなのです。この例を見せられてしまうと、僕の書いた特技がかすんで見えてしまうのがすこし惨めでした。

 

 以上の書類を、面接の前に送付しておきます。送付期限は面接の4日前でしたが、健康診断は病院の混み具合もあるので注意が必要です。

 次はいよいよ面接へと移ります。

 

(次へ→第二次選考:面接

*1:よく誤用されますが、これは話を本筋に戻すときに使う言い回しです。