滞在157日目:唐突なレッスンとなぞなぞ
授業も文化紹介もないので、もはやオフィスに来る意味もないわけですが、かといって自宅でうだうだしているだけというのも味気ないので、なるべく足を運ぶようにはしています。快適なネット環境があるとか、おいしい食事を頂けるとか、具体的な理由もあるにはありますけど、どうしても人と関わっていないと気分が沈んでしまうというのは僕自身のこれまでに体験したところであります*1。
で、長いことぼーっと座り込んでいましたら、突然に「タガログ語はどう?」と抜き打ちオーラルテストが始まりました。
後でなにをしますか。
――また食べます。
何を食べますか
――Pancitを食べます。
どこで買いましたか
――UPTCで買いました。
いくらでしたか。
――10ペソです。
誰と行きましたか。
――僕だけです。
いつも何時に食べますか。
――7時です。
というレベル。よくよく考えてみますと、文法自体はそれなりに勉強しているので、質問として何を聞かれているかはほぼ完璧に理解できるのですが、答えとしてComplete Sentenceをどう作るかというと今一つ自信がないのです。語順はもう慣れましたが、例えば「7時に食べます」というときに「7時」と「~を食べます」はそれぞれわかっても、その2要素をどうくっつけたらいいかはきちんと学んできませんでした。
また、これは常に言っていることですが、動詞における語彙の不足が著しいのです。活用が複雑ということもあって、自由に使えるようになるにはもう少し時間がかかるということです。
ということで、やり取りをしている間は頭が沸騰するばかりの気持ちでしたが、ふつうに授業を受けただけの状態より格段に賢くなったという手応えがありました。やはり会話をしなくてはどうにもなりませんね。
それとは別に、先生からちょいとばかしなぞなぞを出されました。
「Tamad(形:怠けもの)は日本語でなーんだ」
なーんだも何もあったものではありませんのですぐ答えを聞きますと、「ヨコガワ」との答えが返ってきました。日本語の響きとは言え、意味が分かりませんのでさらに尋ねましたら、フィリピノ語で”Ayaw ko gawa(don’t want to do)”の音と近いからということでした。
ほーう、と感心していますともう一問。
「Mayama(形:金持ち)は日本語でなーんだ」
これも「ナカクチ」だそうでして、「Naka kotse」が車を持っているみたいな意味らしく、フィリピンでは車があることは金持ちであることとイコールだというのです。
まあ、日本語かどうかはさておき、フィリピンではこういう音遊びがいろいろあるようです。少しそのあたりもまとめておきたいなぁと思います。