滞在178日目:年末のマニラ観光①「復習もかねて」
年末をどう過ごすか、というのは日本人にとってけっこう大きな問題だろうと思います。けれどもすでに書きましたように、フィリピンでは暮れと正月よりもクリスマスの方がより大きなイベントですので、たとえば大きなパーティがあったりするということはないようなのです。ですので、せっかくだから同朋たるパートナーズのメンバーたちと、楽しくわいわい過ごすことに決めました。
30日の今日は、遥々ダバオから来たメンバーを連れてリサールパークやイントラムロスを再訪することとなりました。やはりフィリピンに来るからには、ここを見て少しは歴史のお勉強をしておかないと、という義務感もあったりしますね。そんなに内容はありませんが、一通りどこに行ったかを記録しておきます。
朝はいろいろあって大遅刻。多少の遅れならまだしも、今日は僕が集合場所を大きく勘違いしてしまい、大変なご迷惑をおかけしてしまいました。反省。
ともあれまずはリサールパークへ。前回、よそから来た教授にくっついて観光した時*1にも来ましたが、今回はちゃんと中を散策しました。今日は奇しくもリサールデイですので、お祭り感というか、華やかなムードが漂っています。リサールのモニュメントと別にどデカい像があると思ったら、かつての英雄ラプラプの像とのことでした。
実はラプラプについてほとんど知るところがなく、むしろダバオのパートナーが勉強熱心だったのを幸いに、逆に案内していただいてしまうという情けない状況になりました。早い話が、マゼランがフィリピンを侵略しようとしたときにこの国を守った人、ということです。
半年もマニラ近郊でうろうろしているのに、やっぱり派遣前から勉強しておくべきだったなぁと、ちょっと後悔しています。
公園を突き抜け、ようやくスペイン風の街イントラムロスへ到着しました。ここへ来るのは3年前も合わせて3度目ですが、いずれも車で中まで入っていましたので、ちゃんと街並みを歩くのは初めてのことです。
専門的なことはあまり詳しくありませんが、僕は建築を見るのが好きです*2ので、古い家々を楽しみながら歩きました。途中何軒かお土産屋さんを見て、いわゆる伝統的な細工に心惹かれたりしながらも、「買ってどうする」という理性がそれを許さないのでした。
この辺りには有名な教会もありますが、サン・オウガスチン教会ではどうやらプライベートな催しがあるようでした。結婚式というわけでもなさそうですが、参加者はみんな暑い中バッチリきめた格好をしていまして、残念ながら中を拝観することはかないませんでした。
マニラ大聖堂の方は、結婚式の最中らしかったですがどうにか入ることができ、荘厳な雰囲気とアジア最大級というパイプオルガンの音とを楽しむことができました。ところでふと思ったのですが、いわゆる伝統的な教会ってトイレは組み込まれているのでしょうかね。あんまり印象にないというか、これまで気にしたことがなかったのでわかりませんが、ちょっと気になります。
で、最後にはやはりサンチャゴ要塞ですね。ここについては、前回来たときに英語のガイドさんの話を聞くことができましたので、それなりの案内とか蘊蓄を語ることができました。といいますか、やっぱり現地に行ってようやく思いだすことも多くて、自分でも「そういえばこんな話を聞いたなぁ」と改めて学ぶことができた思いです。
終わってマニラ湾にたどり着くと、ちょうど美しい日の入りを拝むことができました。ここの日没は、世界的にも美しいものとしてランキングに入るそうですが、実際に目の当たりにすると納得の景観です*3。湾が広く開いているからでしょうか、理由はよくわかりませんが。
ただし、海というか海岸の方に目を向けますと、おぞましいほどにゴミが山積していることに気づかされます。観光客もそうでしょうが、現地の人も割合平気で捨てているようですので、素直に夕焼けだけを楽しむというのも難しいわけです。
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