日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在162日目:カルガモ的セブ観光①「飛行機嫌いを再認する」

 フィリピンの中でも一大観光地であろうセブに来ました。と言いますのも厳密には観光目的というのではなくて、15-16日とASEAN and Japanese Studiesという学会が開催されるのです。前にも韓国系の学会には参加させていただきましたが、その時はさすがに話題が分かりませんので理解は厳しく、その点では今回学べるところは大きいのではないかと期待しています。

 今日は移動だけなので特段何もありませんが、前日に先生から「5:30に集合」という連絡をもらったのにはたまげました。逆算すると遅くとも4時には起きなくてはならず、僕にとってはほとんど寝る時間に同じなのです。

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 どうにか3:30に起床。Uberというアプリ*1でタクシーを呼び出し、集合場所に向かいます。時間ぴったりでしたが遅れる先生もいましたので、珍しく朝マックでした。

 全員そろったらバンで空港に向かいますが、6時でもすでにけっこう道は混雑していますね。それでもだいたい1時間ちょいで着いたのはラッキーと言っていいかもしれません。

 

 ところで僕は乗り物全般が苦手です。「苦手」というのはつまり酔いやすいということに他ならず、日本でも路線バスや乗用車に乗るのをなるべく避けて生活しているくらいです。もちろんフィリピンでもその苦悩はことあるごとに襲い掛かってきますが、中でも飛行機は別格です。心から乗りたくありません。

 酔う、というのも当然ですし、揺れがあまりに不規則なので眠ることもできず*2、また常に「落ちるのではないか」という恐怖に支配された状態にありますので、例えば機内食など喉を通るべくもありません。海外自体はポンポン行っているほうですが、一番のネックかもしれないですね。精神安定をはかるために、不適切とは知りつつも「飛行機は落ちるものだ」と覚悟を決めて、あるいは開き直って利用するようにしています。それで気が休まるかと言うとそんなこともないのですけど。

 

 きっとどこかのパラレルワールドでは墜落しているのだろう、なんてわけのわからないことを考えながら到着、すぐにタクシーでホテルに向かいます。

 Bayfrontという名前のホテルで、学会の会場の徒歩圏内でした。また隣にはSMがありますので買い物にはまったく不自由しない好物件と言えるでしょう。ただし、名前と裏腹に眺めはあまりよくないのが残念でなりませんね。

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 遅めの昼食は、件のSMでLechonを食べました。ここの名物ということですが、他にも海藻やらフルーツやら、知らない食べ物がたくさん楽しめました。

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 ちょっと休憩ののち、セブの名物であるギターを見に行きました。その名もずばり「Guitar Maser」というお店で、狭いながら本格派な印象です。楽器を買おうとした先生にくっついて行ったのですが、残念ながら僕は弦楽器が一切弾けません。昔1度だけベースをやったことがありましたが、いわゆるふつうのギターはCの時点であきらめました。

 というわけで特段買うつもりなく見学していたのですが、木の質感も美しく、おじさんが弾いてくれるのはなかなか音がよく聞こえました。この時ほど、自分がギターを習得しようとしなかったのを呪ったことはありませんね。少しでも弾けたならば、思い切って購入して新たな特技を身につけられたでしょうに……。

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 本当のところ、ここで小さいウクレレを買ってしまって、今から練習しようかとも考えましたが、さすがに無茶が過ぎるのでやめにしました。ちなみにギターのお値段は3000ペソくらい。質を考えればまあありなラインだと思います。

 

 で、夜は再びモールに行きまして、今度はフライドチキンを頂きました。しかし油ものばかりですが、よくよく考えれば量が違うだけでいつものことですね。

 明日から学会が始まりますが、どんな話を聞くことができるのか、たいへん楽しみです。

 

*1:フィリピンではアプリでタクシーを呼び出すのが主流です。UberのほかにはGrabというのもありますが、日本では高いので流行りそうにありませんね。

*2:旅行の帰りなど、あまりに疲れていればその限りではありませんが、映画がないと地獄のような時間を過ごすことになります。ちなみに機内で観て最悪だった映画は『ゼロ・グラビティ』です。