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日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間派遣予定。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

ここまでブログを書いてきて

IN THE PHILIPPINES chihariroの話 ことばの話

 気が付けばこのブログで発信した記事の数も100を超えたようです。「発信」といいましても、僕が個人的に書きたいことを書いた文章を、もののついでに公開しているといった在りようですから、どれだけ見る人の役に立っているのかは知る由もありません(正直なところ、気にしてもいません)。けれどもそれぞれの記事は、僕の嗜好に影響されてずいぶん長いものになっていますので、欲しい情報だけをピックアップしようと思えば何かしらの意義を見出せるかもしれません。

 日本語パートナーズの使命としましては、派遣先で「日本人」として生活し、日本語や日本文化を伝えること、また現地の文化を学び理解すること、というのが大きくありますが、同時にそれら経験したことを外に発信するというのも、実は求められています。他の方がどれだけやっているのかは知りませんが、僕としては公務で動いている以上、やっていることはできるだけ納税者たる国民全体に知らせる必要があると考えています。もっというと、この無名な「日本語パートナーズ」という制度をより認知いただくこともパートナーズの仕事のひとつなのではないでしょうか。

 改めてするほどでもありませんが、少しいとまができましたので、このブログについて、あるいは僕が自分の文章について考えていることを書いておきたいと思います。

 

 「このブログについて」にも書きましたように、僕は文章を書くことについてはかなり好きなほうです。毎回の記事の長さは、ワードで言うと1枚以上にはなりますし、文字数にしても1000は軽く超えているはずです。早い話、長い文章を書くことを全く苦にしない質だということです。

 批判として、短くまとめる力が弱い、というのは確かにそうで、思いついたことをあれもこれもと詰め込む傾向が強いのはどうにか直さなくてはならないと思います。ただ、僕自身はFacebookTwitterといった他のメディアでも「発信」にあたることはしておりまして、そちらでは割合簡潔な文章にまとめています。逆に言いますと、ここまでだらだらと書くのが許されるのはブログというメディアの強みでもあるわけで、SNSのあふれる時代にはとりわけそうした使い分けが重要になってくるのではないかと思っています。

 使い分けということですと、記事の整頓がしやすいのもこのメディアの特徴でして、殊「はてなブログ」のカテゴライズや編集機能は比較的使いやすいという印象を持っています*1。同じ記事でも複数のカテゴリを付すことによって、あとから見返すときにも記事を探しやすいですし、読む人にとっては欲しい情報を効率よく得られるのではないかと思います。

 

 とはいえ文がだらだらするのは美しくないと思いますので、このブログの「脚注」機能を使って余分な箇所についてはできるだけ本文に組み込まないことにしました。それにしてもかなり書き込んでいるわけですが、これはニコルソン・ベイカーの『中二階*2』の影響が少しあるかもしれません。

 「文の美しさ」といったって、もちろんこの場において詩的で抒情的な文章を望んでいるわけでもなく、僕が目指しているのはある種「整ったリズムをもった文」ということになります*3。論文や何かを書く時にも、文の長さとか語尾とか、特段成果には関係のない部分とはいえ気になって仕方がないのです。具体的にどう、と言われると困りますが、例えば「である」があまりに続くような文章は読む気が失せるので好きではありません。

 

 内容については、何かしら思うところのある日に書くようにしていますので、普段の生活圏とか、ふつうの授業がどうであるかと言ったところにはまとまった言及をしてきていないことになります。ただまあ、アクセス履歴などを調べてみますと、このブログにたどり着くほとんどの方が書類選考とか面接とかいった部分について検索をかけているようですので、これはこれでいいのかもしれません。

 残念なのは、「日本語パートナーズ」に参加を志望している人以外のアクセスがほとんど見られないというところです。すでに書きましたように、パートナーズはフィリピンでの生活、体験した文化についても情報を発信し、日本で暮らす人たちにフィリピンを知ってもらうという働きも担わなくてはなりません。そうなってくると、やはりパートナーズは知名度がそれほどでもありませんから、なかなか声が届かない現状があるわけです。

 

 JFMのみならず、本部の方々にもこのブログは見つかっていることでしょうから、そんなに過激な発言はしていないつもりですが、どうでしょうか。今のところ苦情もありませんので、このままやってよいのだろうという風に個人的には解釈しています。もちろん「日本語」について難しく説明しようとしたところなどは間違いもありましょうが、例えば写真なんかは限界まで画質を落としていますし、僕を除く個人の特定はできないような書き方をしていると思っています。

 ブログは本来、写真を張って豪華に仕立てたほうが読者を獲得しやすくなる*4ということですが、とくに広告収入を狙っているわけでもありませんから、文字だらけで読みたくないならそれでよいと思います。もっというと、これもメディアの使い分けの話ですが、写真はFBに多く掲載しています。「日本語パートナーズ フィリピン3期」のページはFB利用者でなくとも閲覧できるはずですし、ここにアクセス頂ければ他のメンバーの活動も見ることができます。

 

 とかく、なんとなく更新している割に平均で2-3日に1本もの記事をアップできている自分を、ひとまずは褒めたいところです。

 他方、そんなもの書く暇があったらフィリピンを満喫したほうがよい気もしているので、ここからの半分はどうなるかわかりません。休みの間は活動もあまりありませんし、時勢が時勢であまり出掛けられませんからね。ちょっとした休業です。

中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

 
雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

 
津軽 (新潮文庫)

津軽 (新潮文庫)

 

 

*1:実はパートナーズ用のブログを立ち上げるに際して、複数のブログを作成して使いやすさを探りました。機能的には大差なくても、日付の編集とか記事の表示順とか、細かい点で好みに合っていたのが「はてなブログ」でした。

*2:評価の分かれる作品ですが僕は好きです。なんてことのない日常譚に、脚注というには長すぎるほど織り込まれた思い付きが、なんとなく心地よく頭に入ってきます。退屈という意見は否定できませんが、僕の文章とか思考とかのスタイルに合った作品だと思います。

*3:文章の型として個人的に好きなのは志賀直哉の作品です。簡潔にしかし的確に描写する彼の文章に、高校時代からあこがれを抱いています。より芸術的な文としては川端の『雪国』や太宰の『斜陽』あたりも素晴らしいと思いますが、倣いたいかというと僕の手には負えないのでちょっと違いますね。

*4:といって近頃よくみかける「ライフハック」などをテーマにしたブログでは、主題に関連したフリー画像を多用していますが、自分で撮ったものではない画像で記事をかざらなくてはならない理由が僕には分かりません。まあ、ああいったのはアフィリエイト収入を目的としているので僕の方針と違って当然ですが、僕はもっと文章そのもので勝負したいと思っています。同様の理由で「――3つのこと」とか「――10の理由」みたいな題名を、みんなそろって使っているのが僕は嫌いです。