日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在129日目:怠けた脚を酷使する②「嵐に巻き込まれる」

 すでに脚がうめき声をあげる中、一行はJFM恒例のイベント「おしゃべりサロン*1」へ向かいました。

 いままでこれについての記事を書いた覚えがないのですが、実は隔月で催されています。趣旨としては日本に興味を持っている人向けに日本文化を紹介するというもので、大学生以上であればだれでも参加可能です。9月からの分については、われわれマニラ首都圏のパートナーズが企画から運営からすべてをやるように担当されていまして、毎度4人の中から1人が中心となってイベントを盛り立てるのです。なお、僕の順番は最後、3月の実施になってしまいました。

 で、今回のテーマは「アイドル」です。嵐ファンのメンバーによる案でして、広報の様子からすると評判は上々。やはりウケやすい「日本文化」のようでした。

 

  内容はどんなものかと言いますと、まずその日来てくださった方々同士の顔合わせということで「好きな歌手」などを含め簡単に自己紹介をさせ、そのあとでプレゼンをしました。

 「かわいい」と「かっこいい」を比較しつつ日本の人気アイドルたちを紹介するものでしたが、「ベビーメタル」「きゃりーぱみゅぱみゅ」あたりはともかく、「Hey! Say! JUMP」「ももクロ」あたりもきちんと認知されているとは知りませんでした。それぞれスライドが表示されるたびに歓声が上がります。そもそも「アイドルの回」と銘打っていますからアイドル好きが集まっているわけでしょうが、それでもあそこまで熱狂できるものとは思いませんでした。司会進行すべて、企画なさったメンバーがやっていますので、僕らはなんとなく様子を見つつ会場を盛り上げていくはずでしたが、どちらかというと彼らのテンションに置いて行かれ気味でした。

 プレゼンの後半ではクイズもあって、「MNL48」の話だとか、嵐のコンサートで団扇を高く掲げることは禁止されているとか、若干マニアックな(?)話も付され、きっとディープなファンも満たされたことでしょう。

 

 自己紹介をする直前に、全体を「歌が好き」「ダンスが好き」という2つのグループに分けてありました。で、プレゼンの後はグループごとに部屋を変えてそれぞれ歌とダンスとを練習し、最後に発表会をしようという試みです。

 曲は歌チームがAKB48365日の紙飛行機」で、ダンスチームが嵐「愛を叫べ」でした。練習時間は30分とかなり厳しいですので、テキパキと指示を出してあとは彼らのセンスに任せるような感じとなりました。僕はダンスの方を世話することになっていて、多少練習してきてはいたのですが、参加者のみなさんがミラー動画を見てすぐに振り付けを吸収するのには感心するばかりです。やはり歌とダンスがすきな国民性なのでしょうか。

 

 残念なことに、発表会自体はゆっくり見られませんでした。少しばかり機材の問題があったりして、それを解決せんと走り回っていましたので、「紙飛行機」の完成度は目の当りに出来ず仕舞いです。後で聞いた話では、パート分けもきちんとされていて、準備の短い割にはよくまとまっていたとのことです。

 「愛を叫べ」の方は、DJよろしくPCをいじりながら横目で見ることができまして、しっかり完成しているのに驚かされました。とりわけ中盤~終盤にかけてメンバーが動くパートなど、練習段階ではプランが決まっていなかったのですが、持ち前のセンスで綺麗に演出されていました。曲調ということもありますが、こちらの方が場の盛り上がりは大きく、歌チームを喰ってしまったかなという印象は若干あります。

 

 ともあれ、会としては大盛況だったので疲れた甲斐があったというものです。午前中の立ちっぱなしに加えて、夕方にはダンスまでしてしまいましたので脚はパンパンでした。

 が、それでも早くに寝られないのは何がいけないのでしょう。紅茶もコーヒーも控えているのですが……。夜型人間はどこへ行っても同じということでしょうか。

*1:どういうイベントかについては、JFMのFBページをご参照頂けると幸いです。

https://www.facebook.com/jfmanila/