日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在115日目:プチ学祭気分を味わう

 UPでは学生たちとそれなりに交流を持っているつもりですが、なかでも3年前から付き合いのある学生とは普段から一緒に行くことが多く、いろいろ教えてもらってばかりいます。

 この日は、その学生が所属しているというクラブのイベントがあるというので行ってきました。

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  あらかじめ趣旨を聞くと「歌とかダンスの発表」とのことで、全く想像ができないものの、イベントには違いないので浴衣を着てきてくれとのご要望でした。

 

 放課後、暗くなってから学外のとあるビルにやってきて着替えをします。前回着たのは盆踊りのときですので、ざっと2ヶ月ぶりに袖を通すことになったわけです。帯のやり方もどうにか覚えているはず、と思ったのですが、もともと着たことがないのに1回やったくらいで覚えられているはずもなく、ケータイで調べながら着ることに。実に情けないというか、自分に腹立たしかったです。

 

 さておき、イベント会場もビルの一室という感じなんですが、きちんと装飾された舞台が用意されていました。浴衣で歩きづらい中、どうにか椅子に座りますと学生たちの歌やらダンスやらが始まります。

 僕は音楽(こと最近の流行り)には明るくなく、一方のフィリピン人たちは音楽を好く人が多い印象があります。そもそも他国ですから何を聞こうと全然知らない曲ばかりなのですが、それでも人気曲とかメジャーなものはあるわけで、今回のイベントで聞いた中にも以前こちらで耳にした歌がちらほらありました。

 一段落ついて食事というかスナックが振る舞われます。ピザやコーンドック*1、クッキーなどなど実にヘビーですが、殊ピザの大きさには驚かされます。

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コストコのピザより大きい規格かもわかりません。日本にも何十人用に大きいもののデリバリーはあるんでしょうか。そもそもデリバリーを頼まないのでこの辺は分かりません。

 

 次にゲームをするというからどんなのかと思えば、言語学科にいる人のモノマネ大会が始まりました。先生はもちろん、スタッフや名物的な学生がトピックとなるわけですが、それを発表して当てられるくらい共通した認識があるのも面白かったです。といいますか、ストレンジャーの僕でも「あー、わかるわかる」となるほど質の高いモノマネが多かったです。

 それから余興の一環として「ハレ晴レユカイ」が踊られたのですが、「タイトルの意味は?」と尋ねられたのには困りました。たぶん「ハレ(ケの逆)」とかいろんな意味が込められているのでしょうが、楽しい気持ちとか晴れ晴れとした感じとか適当な答えを出すことしかできませんでした。いちおうアニメファンの端くれとして振り付けは覚えています*2が、浴衣で踊れないのがつくづく残念でした。

 

 会の最後には後輩から先輩方に花とメッセージを贈る時間がありました。そもそもこのイベントがどういう位置づけなのかわかっていませんので、もしかしたら追いコンみたいな意味があったのかもしれません。ともかく会としては盛況のうちに終わりました。

 驚いたのは、終わった後に全員(先輩後輩含む)で反省会を即座に行っていたことです。何が話し合われたか知る由もないですが、こうして会の運営能力が養われてゆくのでしょう。僕は部活もサークルもロクに経験せず生きてきてしまったので、こうした力に乏しいといえるかもしれません。

 

 心苦しいのは、今日会った学生の多くが僕のことを覚えてくれている一方で、僕の方は彼らの名前を覚えられていないということです。いつもの悩みですが、どうしたものでしょうか。

*1:アメリカンドックのことですが、2-3cm長の小さなもので爪楊枝にささっていました。

*2:近年のアニメ関連のダンスでは一番有名なものではないかと思います。作品自体の大きなブーム、いわゆる電波ソングとしての中毒性、練習すれば手軽に踊れるという難易度などが作用しているのでしょうが、他に似たようなダンスはありましたっけ。同世代の「らき☆すた」くらいでしょうか。