日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在112日目:かるたを目前におりがみ

 このブログとかTwitterとかいったメディアについて、僕は匿名で参加しています。本名を伏せる意味もそんなに思い当たらないわけですが、メディアの性質としてあまり一般人が顔を出してやるものではないように感じる次第です。小学校で「ネチケット*1」を叩きこまれた世代だから、というのも関係あるかもわかりません。何が言いたいかというと、そうして匿名でやっているわけですから、パートナーズとしての活動を語るときに、学校名とか地域の名前をどこまでいってよいものかちょっと引っかかるのです。

 でもまあ、緑のパスポート(公用旅券)をもらっている以上、活動については個人情報を隠す努力はしないのがスジかもわかりませんね。調べれば僕が何者かもすぐ割れることでしょうし。

 

  今週末に、ちょっと大きな文化紹介を予定しています。テーマは「かるた」で、みんなでオリジナルのかるたを作って遊ぼうと画策しています。まだ準備も終わっていないのがちょっとマズいのはさておき、今回は公にオープンな形でなされることとなりました。

 で、UP言語学科の公式Facebookページに広告が掲示されてしまったのですが、それがまた異様に完成度が高いのです。実際に見ていただければ如何様なものかわかりますけど、僕の名前ととある漫画の名前とをうまくかけあわせ、素敵なイラスト(これがまた僕にそっくり)で彩られています。それまで楽観していたものの、それを見た途端にプレッシャーといいますか、うまくできる自信が急になくなってきたというのが正直なところです。プラン自体もまだ甘いですので、今日明日あたりが正念場となりそうです。

 他のパートナーズが2名手伝ってくれる、とおっしゃっていたのがせめてもの救いでしょうか。

 

 で、そんな準備ばかりもしていられず、今日はまた折り紙のクラス*2を実施しました。

 どちらかというと大人しめのクラス(「コソア」をやったところ(滞在98日目:脳の煮え立ちそうな日②「この+本=これ」))で、まだちょっと壁を感じるのですが、どうにか3種類を作ることができました。

 要望を聞いて「ツル」から始めることにして、「ブックマーク」「手裏剣」と進めましたが、いずれも簡単な工程がうまく伝わらずにつっかえてしまった印象が強いです。やはり学生側に折り紙の経験はほぼ皆無だったというのと、僕の説明があまりにも乏しいのとで苦労しながら折っていました。

 「手裏剣」は前回採用しなかったものの、簡単なのでどうにかなるだろうと思い、残り時間の少ない中始めてみましたら、まあ終わらないこと。まず紙を半分に切るという指示からして飲みこんで頂けなかったり、2パーツは反対につくると言っているのに同じ向きで折っていたりとか、案外苦戦を強いられました。結果、次に教室を使う言語学の先生にご迷惑をおかけしてしまいました。なんとタイムキーピングの甘いことかと反省しています。

 

 どの文化についても英語で説明するのはけっこうむつかしいわけですが、殊折り紙はどうしてよいかわからない感が強いです。第一、日本語であっても「ここを、こう折ります」とか「こうやって開きます」という程度の言い方しか僕にはできませんので、とりわけクラスの運営が大変なのです。

 今日になってようやくつかんだコツとしては、クラスのなかで「他の学生に教えられる人」あるいは「呑み込みが早い人」をできるだけ早く見つけ、巡回時にはその学生を中心に個別教授するとタスクの広がりがスムーズだということです。

 

 そういう教育的な発見もありながら、やはりプランを練る暇がとりづらいですね。フィリピノ語の授業では体の部位について覚えましたし、クッタクタの中、かるたの準備を進めています。

*1:この言葉を初めて聞いたのは小学校3年生のときで、4年生のときにはパソコン室の授業でネチケットを教わった記憶があります。自宅でも母親から指導を賜り、ディズニーのサイトでネチケットを勉強しましたが、当時遊んでいた「ネチケットアドベンチャー」はすでに廃止されてしまったようです。面白かったのに残念です。

*2:参照滞在98日目:脳の煮え立ちそうな日①「折り紙に挑戦