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日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間派遣予定。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在89日目:子供の誕生会を楽しむ

IN THE PHILIPPINES フィリピン事情

 UPの学科には、前回の滞在でお世話になった先生方がたくさんいらっしゃいますが、さまざまの事情によってなかなかお会いすることのできていない方もいます。先日、ある先生と久々の再開を喜びながらお話していますと、娘さんのお誕生会があることをお伝えいただきました。前回の滞在時に、3才くらいの娘さんを拝見していましたので「その子ですか?」と聞くとさにあらず、2人目のお子さんの1才のお誕生日とのことでした。

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  プレゼントの用意がなく、当日にどうにか準備してから会場へ向かいます。僕のいるところからちょっと都会の方に出た、歴史あるレストランのようでした。

 貸し切りの宴会場のような会場は風船がそこかしこに設置され、なんとも楽しく可愛い雰囲気です。前方には子供用のコーナーまできちんと準備されていますが、それにしたって規模の大きさに驚かされます。

 会の初めは、5才くらいのお姉さんによるお祈りから始まります。英語が、というよりも、聖書などのバックグラウンドがない僕にはあまりわからなかったわけですが、会場にいる全員が小さなお姫様の成長を静かに祈っているのは伝わってきました。こういうときに人のつながりが感じられるから、宗教というのは実に有益なものだと思います*1

 

 続いて来場していたお子様向けのゲーム大会が催されました。

 まずはシンプルに、鼻の頭にクリームでひっつけた綿玉を、頭を振って落とすというゲーム。早く落とした順に景品としておもちゃがもらえます。子どもたちも楽しそうですが、その仕草は大変かわいらしいので、ある意味では保護者のニーズも満たしていると言えそうです。

 お次はサインをたくさん集めようゲーム。ペアで1枚紙を渡され、会場にいるどれだけ多くの大人からサインを集められるか、というゲームです。会場にはいくつかのテーブルがあり、つまりはコミュニティが分かれているわけですが、当然それぞれに贔屓の子がいるわけで、大人たちの盛り上がりも相当なものでした。僕も確か2枚ほどにサインを書きなぐってあげました*2。サインがある国ならではのゲームですが、会場もうまく巻き込んだ良企画ですね。

 次はイントロゲーム。といって子供にそれをさせるのは難しいですので、これのメイン解答者は大人です。分かり次第、携帯のメモに正確なタイトルを打ち込んで前に提出し、最初に正解した人がおもちゃをもらえるというルールでした。これが実に大人の方がむきになるのでした。僕は1つもわかりませんでしたが、子どもたちが「ねえ、知らない? 知らない?」と聞きまくったりしている一方、大人は大人で一刻も早くタイプしようとしていて、大盛り上がりでした。

 

 いったん休憩で、おいしい料理を頂きます。朝方は睡眠が足りていなかったのと体調不良と、また車酔いも加わって一切食欲がありませんでしたが、楽しい雰囲気に呑まれてか、昼はちゃんと食べられました。デザートもおいしく、ティラミスやエクレアなど、食べ過ぎない程度に頂きました。

 

 司会者が再登場して、今度はマジックショーを見せてくれます。マジックって大人になるとタネが割れてきて、マジシャンの器用さに感嘆するものになったりしますが、今回見たうちでもタネがわからないものはいくつもありました。ただ現象として、子どもたちには少し分かりにくいものもあったようです。複数のスカーフの色が混じって1枚になるのとか、面白いですがもっと派手な演出であってもよいかも、とか冷静に考えているのでした。

 続けてバルーンアート*3。剣から拳銃、ハートに抱きつく動物など、次々と見事に作っては子どもたちに渡していきます。会場の子たちは5才かもう少し小さいくらいでしたので「僕あれがよかった!」などとクレームが入りましたが、そこはパフォーマーの妙。すぐさまリクエストに応えて宥めることに成功していましたからさすがです。「恐竜が欲しい」といわれて、一瞬たじろぎながらも、デザインはプードルでも首を長く作って「ほら、首の長い恐竜だよ」とうまくごまかしていたのには舌を巻きました。

 

 そんなこんなで楽しいパーティは終わりました。こんな規模のパーティは、日本で見たことがありません*4し、もっと驚いたのは娘の誕生日に同僚である学科の先生方をみんな招いていたということです。仲が良い数名だけなら分かりますが、会場の2テーブルが学科用となっているあたり、ファミリーみたいな感覚が強いのだと思います。つくづく、いい環境で勉強させてもらっています。

*1:僕の家は仏教で、いちおう決まった宗派もあるのですが、だからといってやはり厳格ではありません。クリスマスを祝って、除夜の鐘をつき、三が日にお参りをするという日本人の典型であります。ただ、宗教を単に心のよりどころと考えるならば、それぞれ都合よく使うというのも許されてよいのかもしれません。

*2:フィリピンのみならず、外国にいるとサインを書く欄がよく見られますので、先日僕もサインを作ってはみました。ただこれがカッコいいデザインかとか、サインとして正当かとか、よくわからないので様子を見ながら使っている現状です。

*3:バルーンって昔やろうと思ったことはあるのですが、生来器用ではなく風船を結ぶことすらままならなかったのであきらめた思い出があります。

*4:というか友達の誕生日パーティに参加した記憶がありません。実施がなかったのか、単に僕に友達が少ないのかわかりかねますが。