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日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間派遣予定。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在7日目:再会のご挨拶

 朝は5:50に電話で起こしてもらいました。昨晩も決して早く寝たわけではありませんでしたが、最後にどうしてもメンバーにお別れを言いたかったのです。「お別れ」なんていうと大仰ですが、中間報告で集まるのが10月ということになっていますから、全員が一堂に会するのは3か月先のこととなります。僕としてはかなり切ないのですけれど、どうですかね。一生会うことのない関係もざらな世の中を考えると贅沢な哀しみかもわかりません。
 初めての出発は地方ごとに基金のスタッフの方が付き添いに来てくださいます。マカティからですとセブとかの島国へは飛行機ですから、チェックアウトが早いのです。早い人で6時に出発、そのあと8時9時の班があって、僕は一番最後の12時発。実は特に遠方へ行くお二方はマカティにもう一泊して、明日早くに出発する形となっていまして、みなさんを見送った後は3人でShakeysに行って早めの昼食。

 



 ここまであえて述べていませんでしたが、さすがにもう言っておかないと面倒なので明言しますと、僕の派遣先はフィリピン大学ディリマン校です。UPと言ったほうが通りますかね。そう、すでにこのブログでも書いたように、僕は以前UPディリマンで日本語教育の実習をしたことがあります。つまりは再訪、お世話になった先生方とまたお会いできることになるのです。
 UPに決まったのは派遣前研修の少し前でしたが、嬉しいやら戸惑いやらいろいろな感情が沸き上がりました。UPがパートナーズの派遣先としてあることは知っていたのですが、よもや再びそこに送られることになるとは思ってもいなかったのです。新しい環境に行く他の方と比べれば刺激は少ないことになりますが、他方ある程度の勝手はわかっているわけですからストレスは少なくて済むとの予想がありました。とはいえ先生とか友人に会うチャンスが明確にあるのは喜ばしいことです。

 基金の方が迎えにきたのは12:30ごろ。残りのメンバーに別れを告げ、車での移動です。途中で6L×4ボトル分の水を求め、1時間ほどで到着。
 まず目に入ったのは、以前火事にあったFaculty Centerでした。火災があったのは4月の初めですから、僕はてっきり更地かそれに準ずるような形になっているものと思っていましたが、現場は燃えたそのままの状態で残されていました。

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中をのぞくと一面真っ黒に焦げています。写真からは伝わりませんが、臭いもまだけっこう漂っています。考えてみますと、別の建物に事務所を構えるのにも手間がかかるのに、FCの片付けにまで手が回るはずありません。凄惨な現場は、日本で得た情報からは見ることのできないものでした。

 先生と落ち合って、言語学部のオフィスへ。いまは休みらしいのであまり人はいませんでしたが、まえにも大変お世話になった方々に再開できました。僕にとってさらに嬉しかったのは、飛び跳ねて僕の訪問を喜んでくださる人があったことです。聞けば僕の派遣が決まってから(3月とかいう話です)ずっと楽しみにしていてくださったとか。こういう人とお話をするためにも、やっぱりタガログ語をしっかり勉強しなくてはと思います。
 次は寮へ。寮の名前を聞いたときにはピンときませんでしたが、行ってみれば知った場所でした。僕の部屋は4階で、ガードから鍵を受け取り、外出の際は鍵を預けるルールになっていました。部屋はこんな感じ。

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そこそこ広いと思います。廊下にはトカゲがうようよしていますが、見たところ部屋には入ってくる隙間はなさそうです。エアコンと電熱線コンロとお湯シャワーがあり、まずまずの生活ができるのではないでしょうか。ただwifiは通っていないので、ポケットwifiを駆使する必要があります。JFからもお借りしていますが、こちらの先生にお借りすることができそうなのでそちらを使うかもといった状態です。
 ひとつ困ったのが、あてにしていた学内のスーパーがなくなってしまっていたことです。寮から歩いて2-3分のところにあって、殺虫剤とか飲み物とかその他雑貨がそろっていたのですが、建て替えか何かの影響で潰れていました。困ったなぁ。なにか足りないものはそこで買い足そうと思っていたのに……。一番近いモールまではジプニーで移動できるとのこと。早めに乗りこなさなくてはいけません。

 やることも特にないので今一度研究室に戻ってのんびりしました。研究室にはネットもあるので、とりいそぎ到着の報告をしていると、カードゲームに誘われました。向こうからもそうでしょうが、こちらとしてもみなさんの名前が(ある程度は)わかっているのがやりやすいですね。ゲームは「exploding kittens」というもので、その名の通り(?)爆発する子猫のカードを引いたら負けというルールです。戦略と運とが絡み合ったゲームでして、意外に盛り上がるので夕方までずっとプレイしていました。

 で、夜は近くのモールに連れて行っていただき、歓迎会。パーティメニューみたいなものを頼んだようで魚から牛から豚からいろいろな食べものがやってきました。ここにきて改めて痛感したのですが、フィリピンの料理は酸味のきついものが多いです。グリーンマンゴーが筆頭ですが、こちらではシェイクのみならずサラダ感覚で食べられています。

 

(写真)


これはグリーンマンゴーにbagoongというエビの塩辛的なソースをつけて食べる料理。マンゴーはピクルスみたいになっています。以前来た時に、これを学内の屋台で食べましたが、余りの酸っぱさと生臭さとで口がつけられなかった思い出があります。でも今回は(味が強烈なのはそのままですが)許容できる味に感じました。味覚の変化か、店によって大きく違うのか、どうなんでしょうね。sinigangもけっこう酸っぱい。トムヤムクンよりも酸っぱい印象です。暑いと酸味が欲しくなるのでしょうか。
 結果的にかなり食べすぎました。「1期生はかなり太ったから、メンバーに会いたくないと言ってたよ」という噂を聞きました。ほんとかどうか知りませんが、これだけ詰め込む日々が続けばsupersizeされること請け合いでしょうね。

 Uberタクシーで家に戻ると、廊下にはトカゲのみならずゴキブリもうようよしていました。こちらのは日本のよりも動きがとろいのですが、却って気持ち悪いです。「部屋にさえ入ってこなければ!」と、一番可能性がありそうだったドアの隙間をトイレットペーパーでふさぎ、一安心していたら流し台に小さいのがぽとりと落ちてきました。すぐに手元の食器用洗剤(なぜか置いてあった)をぶっかけましたが、なかなか死ぬことはなくいまにも這いだしてきそうなくらいうごめいているのでした。さらに上から洗剤をかけてどうにか息絶えてくれましたが、コンバットみたいなのは早めに買っておこうと思います。

 ハウスキーピングとか電気代とかは、あとで確かめておこう。