日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

研修16日目:磨き上げるには

 TTの2日目です。今日は先人たちのビデオを見て、参考に出来るところは取り入れつつやってみようという予告がされていました。先生曰く、「いいと思ったらマネすればいい。絶対同じようにはならないから」と。確かにその通りで、自分らしさを表現するには、まず基礎基盤を固めなくてはならないのです。ちょうど演劇で、スタニスラフスキーシステムをきっちり学ぶのと同じ理屈です(もう使われてなかったりして)。

 たとえば教案を書いて、そこに個性や自分らしさを見付けることができなくても、書かれていない微妙なところにそれらは表れているのでしょう。表情とかちょっとした気遣いとか、そういうところをこそ磨き上げていく必要があるのです。

 

 

①英語

 3時間あるうちの1時間は、先週と同様、もうひとつのクラスを担当されている先生がいらっしゃいました。初めは自由な英会話やらやっていましたが、途中から午後のTTの話になり、「では実際にやって見せてよ」ということになりました。僕があまりに「緊張する。準備もしていないから何をしていいのかわからない」ということを言い過ぎたのかも知れません。

 実のところこんな展開は誰も予期していませんでしたから、きちんとしたマテリアルの用意もなく、ちょっと困りました。あまりに窮したので、スマホに入っていた卒業式の写真を紹介するという体でデモンストレーションをしました。昨日の反省を生かして、今日は英語をメインに話を続け、「そつぎょう/しき」「(きもの/スーツ を)きます」の2語を導入する*1かたちになりました。"graduation party"という訳が不適当なのはわかっていながら、"ceremony"という言葉が出てきませんでした。まあ、いちおう伝わるので許容範囲かとも思います。「着ます」の説明は、ますformだけで行いましたが、先生のアドバイスとしてはplain formの「着る」も示したほうがるverbであることが明確になりよいとのことでした。

 思いがけず実践の場を得られて、不安はかなり解消されました。やはり場数が励みになるということでしょうか。緊張するけど楽しいというのが教育の現場ですね。

 

②TT体験Ⅱ

 本来は、11人いるフィリピン派遣のメンバーを2グループに分け、それぞれの中で練習するという話でしたが、結局今日はずっとまとまって練習をしました。

 今日は順番が回ってきませんでしたが、他の方々の実践(今日やったのは5人)を見ていると、「これはマネしたい!」という部分もあり、「ここは自分ならこうやる」と思うところもあり、いずれにしろ大変勉強になりました。もちろん、今日勉強したことを100パーセント活かした実践はなすべくもありませんが、観察と体験をテレコで繰り返すことによって徐々に成長していけたらと思います。

 今日は端的な話でおしまい。明日がTT体験としては最後です(なんと短い!)が、積極的に取り組みたいです。

 

 おまけ。

 晩御飯はメンバー2人にくっついて、センター近くのラーメン屋「天風軒」へ。

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店長イチオシの、なんだかネギが大量にのっかったこってり豚骨ラーメン。餃子は半額セール中でこれも嬉し。大変おいしく頂きましたが、替え玉は食べすぎでした。こういう食べ物の写真を持ち出して説明するというのも、立派な文化紹介となりうるわけですが、これがなかなかむつかしい。「長ネギ」「メンマ」「餃子」って、英語で説明できますか?

*1:導入としてはあまりに情報が少なかったと思うので、復習として位置づけたほうが適切かもわかりません。