日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

第一次選考:書類審査まで

 忘れないうちに、備忘録もかねて選考過程をたどっておきたいと思います。

 日本語パートナーズへの応募は、最初にホームページでエントリーして、それから必要書類を送付することになります。これが一次審査ということで、通過した場合はその旨メールが来て、二次選考の面接を受ける、という流れになっています。

 

 まずエントリーですが、フォームに入力が求められたのは連絡用のメールアドレスを初めとする個人情報に加え、過去にパートナーズの参加経験があるか、説明会に参加したことはあるか、という点が記憶にあります。

 僕は応募時点では説明会未参加でしたが、書類を出す直前に開かれた説明会には行っておきました。こちらも事前に参加申し込みが必要ですが、具体的な話も聞けますし応募要項ももらえますので、時間が合う限りは早めに行っておくとよいと思います。こうした書類でありがちなことに、書面を眺めるだけでは今一つ掴めないことも、話を聞きながらだと呑み込みがよくなります。確か東京以外にも大阪とかで開催されていました。

 提出する書類ですが、ざっくり言いますと履歴書・自己PRと推薦状との2種がこの時点で必要となります。 

 

 前者では何枚かにわたって自分のことを書きます。学歴とか職歴はもちろん、海外渡航歴、日本語教授歴、外国人*1との交流経験なんてのも記入が必要です。たぶん、どれだけ積極的に活動し、文化を異にする人たちと関わってゆけるかを見ているのだと思います。そういった意味では、いろいろ経験があってネタに事欠かなかったのは助かりました。あとは応募動機、どんな気構えで取り組みたいか、帰国後現地での活動をどう活かしたいか、というまあ典型的なラインナップが続きます。

 希望する国によってはそれなりの英語力が必要とされます。「それなり」というのは、最低限の意思疎通がはかれる程度、ということみたいですが、書類には英語に関する資格や英語力の自己評価を書く欄がありました。僕の希望したフィリピンは英語が普通に話されているので英語力が必要とされたようですが、ベトナムとかタイだとあんまり英語が通じない(あくまで僕の経験として)ので関係なかったと思います。あるに越したことはないでしょうが。

 日本語教育に関する資格も、あるなら書いてくださいという感じの欄はありますが、プログラムの趣旨からいってそんなに関係ない部分かと思います。念のためお話しますと、日本語教育って実は明確に「これがないと教えちゃダメ!」っていう資格はなくて、いちおうの目安として、①日本語教育を専攻、副専攻して卒業すること ②日本語教師養成講座で420時間以上の教育を受けること ③日本語教育能力検定試験に合格すること の3点のうちどれかを満たしていれば「有資格者」と見なされます。僕の場合は②と③に該当するので、その2点を記入しました。

 

 必要書類のうちもう1種は推薦状です。要項には依頼する人の例として、ゼミの先生とか職場の上司が挙げられていましたが、学生はやはり大学の先生が確実ですし頼みやすいところでしょう。僕の場合、ゼミの先生ではなく、留学とか第二言語習得の研究でお世話になった先生にお願いしました。要項にある通り、「応募者の人柄、学業や仕事等の実績をよく知る方」に依頼することが大切なのはいうまでもないところでしょう。

 

 以上のような書類を簡易書留で提出して、僕の場合は締切から10日くらいで結果がメールで送られてきました。

 このあとの二次選考は面接なのですが、その前にも実は提出するものがあったりします。

(次へ→第二次選考の前に:健康診断など

*1:僕は文章の書き方にはそれなりのこだわりを持っていますが、ある表記について差別的だそうでないだという議論は極めて非生産的だと思います。「障害」とかもよく話題にのぼりますが、漢字とか平仮名とか、ただ書き方を変えるだけで差別意識というのは簡単に変わるものなのでしょうか。もちろん、僕は国籍や個人の性質について差別的な考えは一切持っていません。この話はいつか改めてしてみたいです。