日本語パートナーズ記@マニラ

日本語パートナーズ フィリピン3期として9カ月間の活動を経験。大学では国語学を専門にやっていましたが、キャリア的には背水の陣。

滞在247日目:そもそも漢字とは何か

 お察しの通り、これ以降の記事は、「滞在266日目(最終日):白い光の中に」を除いて全部帰国後にものした日誌となります。従って内容は記憶によるところも多いわけですが、反面、快適な参照資料に恵まれていますので、新たな知見を挟み込みやすいという意味においては、あるいは価値を認められるかもしれません。

 で、この日は授業の時間を頂いて、教科書『げんき』の第3課に登場する漢字を紹介しました。

 

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滞在240日目:明かりをつけましょ

 毎週の文化紹介というのはもちろん経験としてありがたいことで、場数を踏まないことには気づきえないあれこれを学ぶことができています。幸か不幸か、求められるのはたいてい季節行事とか時候にあったものですので、よく言えば悩まずに済み、悪く言えば自分の得手不得手と関係なくやらなくてはなりません。

 で、この3月2日はやはり「ひなまつり」をテーマにした発表を行いました。


~うれしい ひなまつり~ 山野さと子・森の木児童合唱団

 

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滞在237日目:断髪式

 恥ずかしい話*1、フィリピンに到着してからの8ヶ月間、僕は一切の散髪をしてきませんでした。これは別に「フィリピンの床屋なんぞ信じられるか!」という偏見があるわけでもなくて、たとい日本にいようとも年に1回か、よくて2-3回しか散髪をしないのです。いざ切るとなったらバリカンで坊主頭に仕立てるのが常ですが、そこから1年ばかりの間は伸びるがままにしておき、進退窮まるくらいに貯まったらまた切る、というサイクルでこの3-4年を生きてきました。

 で、伸ばした結果がどうなるかというのはFacebookをご覧いただければ明瞭なのですが、人によってはアフロと形容するくらいの頭*2になってしまうのです。こんな頭に出来るのは偏にオシャレに無頓着なためなのですが、それにしたってフィリピンでは暑いですし、社会に出た経験を持つお姉さま方からは「社会人として看過できぬだらしなさ!」とお叱りを頂き続けてきました。

 というわけで意を決して、散髪に行ってきたという話です。

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(画像は、フィリピン人の友達が「chihariroさんの生き別れの兄弟を見つけました!」といって送ってきたものです。さすがにこんな見事なアフロではありません、念のため)

 

*1:大嘘です。ほんとうは恥ずかしいなんて微塵も思っていません。少しでも羞恥心があれば、何かしらこだわりの髪型にキープする努力をするはずですから。

*2:僕としては前髪が垂れるのが嫌なので「オールバック」をイメージしたつもりだったのですが、いわゆる天然パーマなのとボリュームとによって四方に伸び広がるスタイルになるというわけです。

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滞在235日目:ニッポンへ行きたいか!

 他の国でどうなのかわかりませんが、フィリピンでは毎年「日本語フィエスタ」なるイベントが催されます。その中で恐らく一番盛り上がるのは「クイズビー」という、日本語に興味を持つ高校生がその知識を競うもので、今日マニラで開催されたのは、各地の予選を勝ち上がった猛者たちが集まる「決勝戦」でした。

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滞在234日目:中級の日本語

 文化紹介が終わって早々、授業の準備をしなくてはなりません。「なりません」なんていうとイヤイヤ仕事をしているようですが、さにあらず。2-3週間前に、中級クラスの先生に「授業をやってみない?」と打診され、これもよい経験と二つ返事で受け入れてしまったのです。前にも書いたかもしれませんが、こういう機会が来た場合、僕は基本的に即決で挑戦することにしています。多少健康とか時間に無理があっても*1、千載一遇のチャンスじゃありませんか。

 

*1:時間はともかくとして、健康面で無理を通せるのは若いうちだろうという自覚はあります。この「若い」という言い方が曲者で、今は未だ「若いわねぇ」と言っていただけることもありますが、せいぜいあと3-4年が華というところでしょう。時の流れとは残酷です。

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